この世の構造

てんとう虫 手からほとけて 陽に向かう

てんとう虫は、英語でladybirdとかladybugというが、ladyは聖母マリア様から来ている。

あぶら虫を食べる益虫として知られるナナホシテントウ虫と、聖母マリア様の有名な「7つの悲しみ」をかけ、マリア様が赤いマントを着ていたことからテントウムシを連想させてLadybirdとなったとか。

他の国でも、ドイツでは「マリアのカブトムシ」、オランダでは「神様の小さな動物」などと呼ばれたり、フランスでは、てんとう虫が病気の人にとまり飛び立つと、病気を持ち去ってくれるとか、スウェーデンでは、てんとう虫が女性の手に止まると、結婚が近いなどという言われもあるらしい。

病気退散から恋愛成就•••はたまた最近では、「点取る」ということで合格祈願まで託されていると聞く•••

「土用丑の日」の平賀源内先生もビックリのダジャレマーケティングでなく、てんとう虫の語源は「天道虫」。お天道様である太陽崇拝の信仰のもと、太陽に向かって飛ぶてんとう虫は縁起の良いものとされた。

捕まえたテントウムシは、手をほどくと天へ向かう。

小さき自我の”はからい”ごとと、大きな宇宙の”御はからい”のフローの違いを”天道虫”は物言わず教えてくれている。