TAO的パラドックス思考

我が家に光を届けてくれた赤ちゃん

昨日は、地域食堂ゆうあいのフードパントリー。パラソルセンターで60名を超える人達に、食品、生活用品などを配る。  

福岡で5人の子どもの里親をしている妹が、ちょうど帰省してきて、独身時代、働いていた障がい者福祉施設(旧•小国学園=現•サポートセンター悠愛)の元同僚に挨拶に来る。

妹は、施設で働いている頃から、結婚したら里親になることを夢みていた。

当初、母は「苦労するのは目に見えている」と反対し、義弟も「果たして自分の子どもと同じように愛せるものだろうか」と心配し、里親になるのを踏み切れないでいた。

しかし、「子どもには施設だけでなく、長い時間、愛情を注いでくれる心の拠り所となる家庭が必要だ」という妹の信念は変わらず、次第に母も義弟も納得してくれてファミリーホームを始めることができた。

今から13年前、初めて預かった赤ちゃんは、先天的な脳の障害があり、左の手足に麻痺があった。

私が初対面の時、笑わない赤ちゃんを見るのは初めてで大きなショックを覚えたが、妹は「時々見せる笑顔がとびきりステキなのよ」とポジティブに捉えていた。

車イスが手放せない状況が続いたが、リハビリに励み、自分の足でゆっくり歩けるようになった。麻痺がある手も、少しずつ物をつかんだり、ジャンケンが出来るようになって、担当医師も驚いた。そんな取り組みが西日本新聞の記事に掲載されたことも。

サポートセンター悠愛の元同僚達が、「あの時のあの子がこんなに大きく元気に育って」と喜んでくれて嬉しかった。

私もオンラインで学習の手伝いをしているが、目のつけどころや表現力が実にユニークで教材研究のヒントになることも多い。

次男は、その子との付き合いから、書字障がいをサポートをするロボット開発の医用工学の研究室に進むことに。

小さな赤ちゃんは、我が家に大きな光を届けてくれた。

「弱者に光を!ではなく、弱者こそ光!弱者に立ち現れる葛藤は、強者を含めて世界全体を幸せにする(wholenessを回復させる)入口となる」(石原明子)

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