むかし、禅のお坊さんが話してくれた話を思い出した。（出典忘れました。誰か教えて下さい）
それは、こんな話だった。
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ある男が原野を歩いていると、一頭のトラに出会った。男は大慌てで走り逃げ出したが、トラはその男を追いかけた。
崖の端まで追い詰められ、トラはまさに彼に襲いかかろうとしている。
とっさに男は崖に生えていたツル草を両手でつかみ、崖を降りて逃げ始めた。
崖の半分まで降りて来たところで、上を見上げるが、そこにはまだトラがいた。
そして、下を見下ろすと、なんと別のトラがいて、彼を見上げながら唸り声を上げているではないか。
万事休す・・・男は二頭のトラに挟まれたのだ。
どうしようもない恐怖が彼を包む。そこに、白と黒の2匹のネズミが現れた。
そして、あろうことか、男の命綱であるツルをネズミたちはかじり始めた。
ネズミたちがツルをこのままかじり続けると、しまいにはツルが彼を支えきれなくなるであろうと彼の心は真っ暗になった。
ツルは切れ、自分は崖の下に落ちて・・・。
男はネズミを追い払おうとするが、ネズミたちは何度も戻って来てかじり続ける・・・
絶体絶命のピンチ・・・男はそのツルからさほど遠くないところに、崖の表面にイチゴが生えていることにふと気づいた。
しかも、ちょうど食べ頃のイチゴ。男は、一方の手にツルを持ち、もう一方の手を伸ばして、イチゴを摘んだ。
上にも下にもトラがいて、2匹のネズミがツルをかじり続ける中、男はイチゴを頬張った。
うまかぁ〜😊
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トラとは？
ツルとは？
ネズミとは？
イチゴとは？
いくつもの隠喩で「人生とは何か？」をたとえた説話だったんだなぁ〜。
還暦が近づき、自然な時間の流れと、自分の中で自然に湧き上がるものに集中すべく、SNSをあまりしなくなってきて色々失礼しています。
今日も一期一会でイチゴを味わいたく思います（笑）
#人生 #仏教説話 #虎とネズミ #いまここ
