TAO的パラドックス思考

自己犠牲ではなく、利己即利他の道を!

次男とランチ会食。このところ、大学の卒研•卒論で夜まで研究室にこもる生活をしている様子。

医療にかかわる機器やその技術の開発を目指す医学と工学を融合した「医用工学」の分野で、字を書く事が困難な書字障がいを持つ人のための機械の研究開発をテーマにしているという。

きっかけは、様々な事情で親と暮らせない子どもたちを預かって共に暮らす「里親」をしている私の妹の家に住むある子供の存在。

次男とも釣りや野球観戦などを楽しみ、今や中学三年生。当初は笑顔の少なかった彼も、愛情に包まれた家族同然の暮らしの中で、今ではとても明るく朗らな利発な子に成長。私も週二回オンラインで学習の手伝いをしている。

その子は、脳の障害で鉛筆で文字を書く事が非常に困難。自分の好きな工学の世界で、彼のような子の力になりたいという思いが次男の研究のモチベーションになっているという。

「世のため、人のため」と声高にいう世界は、時に偽善を生む。人の為と書いて「偽」なり!

来年から大学院に進むが、これからも自己犠牲による社会貢献ではなく、自分のやりたいことで人のためになることをする利己性と利他性が甘美に結びついた遊戯三昧の「利己即利他」の道を歩んでいってほしい。

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