コロナからのメッセージ 断捨離すべし

コロナのお陰で、日々、断捨離モード。

TAOリトリートセンターのお掃除をして、布団・座布団などを天日干し。太陽の光をいっぱい吸った温かさが心地いい!

掃除といえば、カー用品のチェーン会社イエローハットの会長の鍵山秀三郎さんを思い出す。武者小路実篤は「日々是好日」と言ったが、鍵山さんは「日々これ掃除」というから恐れ入る。

20年程前に、このトイレ掃除の達人の鍵山さんを熊本市の自然食レストラン「ティア」の社長さんにご紹介頂いた。優しいお人柄が顔全体にあふれとても謙虚な方だった。お礼の手紙を出したらすぐに返事が返ってきてさすが一流の人は違うなぁと思った。

その後、地元の小国高校で講演をして頂き、トイレ掃除の実習を職員と全校生徒が行った。そして「心あるところに宝あり」の色紙をプレゼントして頂いた。

鍵山さんは、講演の中でこう言われた。

「社員には一緒に掃除することを求めませんでした。特にトイレを徹底してきれいにすることに心を尽くしました。誰もが一番汚いと思うところをきれいにすることで、人の心も会社も全体がきれいになっていくという思いでございました。社員たちに洗車してもらうのに15年、社屋や店舗の掃除を徹底するのに20年。途中私自身が何度も投げ出したくなることもございましたが、その度に気を取り直して、やり続けて今日に至りました」

まず隗より始めよ」を絵に描いたような人。言うは易いがなかなかできないことだ。でも、せっかく掃除するなら楽しくやりたい!と私も思う。私は、アメリカのKushi Institute留学時代、「掃除をいやだな~いやだな~」と毎日愚痴る仲間に、せっかくやるなら「楽しくやろうぜ!」と「お掃除大作戦」なる歌を作った。

今でも、TAO塾にワークスタディステイに来る国内外の青年たちや、2泊3日で農業体験ステイに来る中学生たちと、毎朝、このロックンロール調の曲で「塵を払え、心を磨け~♪」とシャウトしながらお掃除を楽しんでいる。

赤塚不二夫の漫画「天才バカボン」に「レレレのおじさん」という面白いキャラクターが出て来る。「おでかけですか?レーレレーのレー」の口癖と共に、いつも家の前をホウキで掃いて掃除をしている。

バカボンの語源がサンスクリットのバキャボン(薄伽梵=仏)に由来するように、このレレレのおじさんもまた、釈迦の弟子チューダ・パンダカがモデルとなっている。彼は無能で物覚えがひどい愚かな男だったが、お釈迦様から一本の箒を与えられ「塵を払い、垢を除かん」と念じて一生懸命掃除し、ついには悟りに到ったという。

心に草は無けれども、迷いの草は生い茂る」~心のスペースクリアリングを楽しみたいものだ。ちなみに、電気掃除機でなく、神社の祓い串に似たハタキや箒、雑巾がより内と外の浄化にいい!

「クリーンナップ大作戦」(作詞 はたのたけし)

1)夜明けだ 朝がやってきた クリーンナップを始めよう

バキューム 窓拭き 床掃除 トイレの紙と石鹸は 残りはあるか確かめろ

※口笛吹いて ごみ集め 小唄を歌って 靴並べ ちりを払え 心を磨け

Let’s have fun housekeeping!

2)夜明けだ 朝がやってきた クリーンナップを始めよう

階段・手すり・窓のさん ベットの下も忘れずに バスタブ・トイレ・ピカピカに

※くりかえし

3)夜明けだ 朝がやってきた クリーンナップを始めよう

洗って乾かし たたむのさ まくらカバーにバスタオル ふとんカバーにバスマット

※くりかえし

お掃除格言

  • 部屋の乱れは心の乱れ
    心の乱れは生活の乱れ
    生活の乱れは家庭の乱れ
    家庭の乱れは人生の乱れ