TAO的パラドックス思考

スロー快楽主義〜ナマケモノ教授辻信一さんの巻

来月6月9日(日)にTAO retreatに来られる文化人類学者にして環境運動家の辻信一さんとのご縁は思わぬ出来事から始まった。

20年数年前、南小国町の嶌村郁子(旧姓河津)さんの結婚パーティーで隣になった那須直(旧姓大崎)さんがキッカケ。

披露宴名簿の彼女の肩書きが「ナマケモノ倶楽部」とあったので、自然や動物愛護の活動をされている人かと思いきや、彼女から「ナマケモノを守ろうではなく、ナマケモノになろうという団体なんです!」と言われ、爆笑したことに始まった。

その後、辻さんの著書「スローイズビューティフル」に、昨年19年ぶりにTAO塾に宿泊に来られた料理研究家の大谷ゆみこさんらのことが書かれていることを知り、その後出版された「スロー快楽主義宣言」で「硬直した正しさ」ではなく「快なる楽しさ」を取り戻す運動をされている「変人=変わった人ならぬ変える人」を予感😀

初めてTAO塾に遊びに来てくれた時に、色んな所を案内するつもりが「波多野さん、せっかくだから一緒に水車の唐臼で焼物体験をしましょう」と日田市の小鹿田焼きで半日陶芸を愉しみ「エピキュリアン」と確信☺️

2度目のTAO来塾の時は、「小国杉の鋸屑と米糠で作った酵素風呂にナマケモノ教授を埋めよう」プロジェクトを密かに計画。到着後、すぐに真っ裸になってもらって酵素風呂に埋めて大汗をかいてもらった💦

2008年に私が雑誌連載記事に書いたものが以下。

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シリーズ『縁は異なもの味なもの〜辻信一さんの巻』

「大地に抱かれるってこんなに気持ちよいことだったんだ!」

ベストセラー「ハチドリのひとしずく」や「スローイズビューティフル」の著者、また「100万人のキャンドルナイト」の呼びかけ人としても知られる文化人類学者の辻信一明治学院大学教授が、2度目のTAO来塾の際、オガクズ酵素風呂に入った後、色紙に書いてくれた感想だ。

辻さんとは、ここ4年ほど実に楽しく気持ちいい交流をさせてもらっている。思い起こせば、初対面の日に、小国郷・黒川温泉の露天風呂に浸かり文字通り裸のつきあいが始まった。TAO農場で植樹をしてもらい、「懐かしい未来」創りについて語りあった。

辻さんの紹介でTAOに訪ねてきてもらった人達も実にユニーク!地球温暖化防止を呼びかけた市民意見広告「豪快な号外」を主催した中村隆市さん、GNPではなくGNH(国民総幸福量) をと呼びかけるブータンの音楽人類学者ジグメ・ドゥッパさん、ディープエコロジストでシンガーソングライターでもあるオーストラリアのアンニャ・ライトさん、同じくオーストラリアで地球に負担をかけない生き方を追求する「パーマカルチャー」を展開しているナイジェル・ニードさん、ミャンマーのマングローブの森を再生させた仏教エコロジストのウ・ウォンさん・・etc。

今年は、辻さんのお母さん、弟さん夫婦も10日間TAOにステイされた。TAO農場で収穫した完全無農薬の玄米と野菜を、TAOの料理講師の北里洋子さんの手料理で提供。マクロビオティックアレンジの地元の伝統料理だ。弟さんの奥さんが医者ということで、九州で統合医療に取り組む医師達との交流パーティも企画した。マクロビオティックを含めたホリスティックな医療が広がっていくことを願っている。

環境とか健康について考えたり、行動したりしている人というと、清く正しくの正義臭が鼻につき、何か禁欲的で自己抑圧なバイブレーションを感じる人が多く、ありのままの自分を謳歌している人が少なかったりする。

しかし、辻さんは、そうではなく本当の愉しさや美しさや安らぎ、美味しさこそが、世界をもっといい場所にしてゆくと「快楽エコロジー」を説き、スロー快楽主義者を自認する。常々、2500年前の哲学者•老子は究極のエピュキリアンだと思っている私は大きな共感を持って辻さんの思想に共鳴した。以来、愉しい遊びを一緒にさせてもらっている。

さて、先日、辻信一さんの最新著「カルチャークリエイティブ」(木楽舎)が出版された。私と辻さんの対談も掲載されているので機会があればどうぞ手にとって読んで頂きたい。(2008年)
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● 2024/6/9(日)参加者受付中☺️
https://taojuku.xyz/希望のキャラバンを囲んでの交流会を開催し/

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