TAO的パラドックス思考

史上最大の詩人はアインシュタイン?

「手で学ぶ幾何学〜プラトン立体」連続講座第15回。

私が生まれた翌年になる1963年に、ある天才が地球を閉じた宇宙船に例えてSpaceship Earth「宇宙船地球号」という概念を発表し、地球上の資源は有限であり、適切に使わなければないとエコロジカルな世界観を提唱した。

その天才とは、数学者、建築家、発明家であると共に、深い哲学的洞察を持つ思想家であり、繊細な感性に満ちた詩人でもあったバックミンスター・フラー博士(1895~1983)。

彼の発明したフラードームとも呼ばれるジオデシックドームは、従来の四角くて梁や柱のある建築物とは根本的に違う正三角形を組み合わせた球体状のもの。

フラーのイメージする「本当の豊かさ」=Doing more with less「より小さく成す事でより大きな結果を招く」を具現化したものだった。

フラーは、この世に5つしかない正多面体=プラトン立体のうちの2つ正6面体と正8面体の各頂点を辺の中心まで切り落とした立体である立方8面体のことを「ベクトル平衡体」と呼んだ。これこそが全方位的な完全調和の象徴であるカタチ。トーラスの世界🌏

今回は、前回のアウトドアブランド「ノースフェイス」のフラードームに続き、様々なフラードームのペーパークラフトにチャレンジ。

“もし、「詩」が最小限で最大なことを語るのであれば、史上最大の詩人は宇宙全てをE=mcでまとめたアインシュタインだろう”(バックミンスター•フラー)

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