【多面的に観る複眼思考を育むカタチ】
先週の支援学校の生徒への手で学ぶ「プラトン立体」の連続授業第9弾では、「全ての正多面体の顔を持つ不思議な立体」をテーマに、究極の多面体ともいわれる「ベクトル平衡体」を綿棒で作るワークショップをした。
ベクトル平衡体は、神聖幾何学のフラワー・オブ・ライフを立体として取り出したものとしても知られる。
立方八面体とも呼ばれ、表面が正三角形8個、正方形6個で構成されているのだが、これを回転させると、正4面体、正6面体、正8面体、正12面体、正20面体の全ての正多面体が内包されている。
ベクトル平衡体の要素は点12、線24、そして面は、正8面体由来の正3角形の8面と正6面体由来の正方形が6面で合計14面である。(正6面体の角や、正8面体の角を切り落としてもこの形になる。)
この立体は各頂点間の距離も各頂点と重心との距離も全て等しい非常に安定した形状。全て同じ長さで構成されていることで、バックミンスター・フラーはこれを「ベクトル平衡体」と名付けた。
ベクトル平衡体は、一つの角度から見てそれを決めつけ、思い込み、固定化するするのではなく、多面的に捉えていく複眼思考の大事さを教えてくれる。
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