TAO的パラドックス思考

天災は忘れた頃にやってくる。正しくおそれよ

今から70年も前、1953年6月26日に西日本各地を襲った総降水量1,000ミリの大豪雨は、戦後最悪の水害を引き起こし、死者・行方不明者1,001名、浸水家屋45万棟、被災者数約100万人という大災害を起こしたという。

私の生まれ住む阿蘇小国町も例外ではなく、近く新紙幣の肖像画となる北里柴三郎博士の名前を冠する北里地区も大洪水が村を飲み込み、濁流に家は流され、多くの死傷者を出したということで、毎年慰霊祭が取り行われている。

昨日は、その水害で母親と甥を亡くした親戚の宇野電器の叔父さんの話を、私の父の妹である叔母さんに当時の写真や記事などを見せてもらいながら話を聞かせてもらう。

息子達や生徒達に貴重な生き証人の話を聞かせるべく録音。

彼らには、昨今の天災は、人災の観点が大きいこと、そして「未病」を治す養生医学と共に、「未災」に取り組む養生防災を同時に伝えていくことも忘れてはならない。

夏目漱石に学び、後日母校、熊本大学で教鞭をとった科学者•寺田寅彦の言葉を今一度噛み締めたい。

「天災は忘れた頃にやってくる。正しくおそれよ」

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