この世の構造

帰国後最初の仕事は世界の《お金》を使った授業

帰国後、最初の仕事は町営塾の生徒達への授業と、支援学校の生徒達への授業。

モロッコの通貨デュラハムに加えて、これまで私が行った数十ヶ国の国の紙幣、貨幣、数百枚を教材にワークショップ。

お札やコインに描かれた文字や絵を頼りに国別に分ける作業に挑戦。漢字だから中国、ハングルだから韓国、Americaと書かれているから米国•••までは簡単。

しかしながら、エリザベス女王があってもイギリスだけでなく、カナダやオーストラリアの貨幣だったりもする。

また、私がヨーロッパ各国を歩き回った時はEU加盟国のうち11カ国において単一通貨「ユーロ」が誕生した1999年の5年前になる1994年。国境を越える度に換金するのは面倒でもあったが、愉しみでもあった!

ドイツはマルク、フランスはフラン、スペインはペセタ、イタリアはリラ、オランダはギルダー、オーストリアはシリング•••等々

ユーロは知っていても、かつての単位を知らない世代。

なぜ、米ドル、英ポンド、ユーロ、日本円が4大国際通貨と呼ばれるのか?そして台頭してきた中国の人民元のことなどを話す。銀行って何?仮想通貨って何?地域通貨って何?

なぜ、お金に関する漢字に財、購、資、買、賜など貝という部首が付くのか?

なぜ、サラリーマン、サラダ、ソルジャー(兵士)の語源はソルト(塩)なのか?

円高、円安のメリットとディメリット、なぜ固定相場から変動相場に変わったのか等々を話す。

最後に、今回のモロッコのコインと、生徒それぞれが、将来行きたい思っている国のコインを数枚ずつ選んで、ささやかなお土産にプレゼント。

一人一人に何故その国に興味があるのかを話してもらい、それぞれの《妄想話》をしてもらう。
そう!「熱き想像こそが創造の母なり!」

彼らのキラキラした目を見ながら、私が小学生の頃、両親の友人だった薬剤師さんに外国の切手を収集したアルバムを見せてもらい、世界への夢を膨らませた日々を思い出した!

さて、これから朝のお勤め《ポン禅》♪

#仮説実験授業 #弁証法 #お金とは何か #モロッコ #経世済民 #エンデの遺言