1日がかりで、照りつける太陽の下、町内を初盆参り。
毎年、平均して20数軒の家を参る。
まずは、我が家の菩提寺の住職の初盆参り。一頻り生前の思い出話をした後、坊守さんより思わぬ講演の依頼。歎異抄がらみの話でもさせて頂こうかなー?
その後、親戚、友人、恩師、そしてTAO塾関係の家々を参る。中でも同級生宅では色んな記憶が回想される。
よく遊びに行った”タッチン”宅、床屋散髪でお世話になった”ユーチャン”宅は家や店の間取りまで覚えている。
、”マスミちゃん”の親父さんにはミニ講演をしてもらったことがあった。”ハマケイ”の義父さんは私の父の飲み友達、”エイサク君”のお母さんにはいつも「温泉入ってお帰り」と声をかけて頂いた。同級生達の両親達との昔話は尽きない。
しかし、初盆の中に、一緒に豆野球を楽しんだ”タケトラ”や一緒にバンドをした”カット”など、もの言わぬ人となった同級生がいたことは、なんとも寂しいものだった。
夕方、初盆参りを終え、宿泊に来た友人の坂田裕輔ファミリーを満願寺へ案内。朝、ご住職の初盆参りをさせてもらった坊守さんが、ちょうどのタイミングで18時の鐘を私達の前でついてくれ、有難い気持ちになった。
⚫︎暮れ六つの鐘@満願寺(2024/8/8)
梵鐘や 時の流れを 音に聴き
過ぎし日の記憶 ひとしずく (はたのたけし)
以前、菊池養生園名誉園長の竹熊宜孝先生の紹介でお会いできた作家の永六輔さんがこう言っていた。
「お彼岸、お盆、法事……。そういうチャンスに、できるだけ死について、死者について話をするべきです。それが、死を受けいれるトレーニングになるんです。みんな死ぬんですから」(永六輔)
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