夕方、町営の地域未来塾での授業を終えた後、夜は社協の福祉施設で支援学校の生徒たちに授業。生徒達の話題はもっぱら給食に出た節分の恵方巻きの話。
今年の節分は、2月3日でなく一日早い2日(124年ぶり!)になったが、そもそも節分は、年4回立春・立夏・立秋・立冬の前日にある季節を分ける日本独特の「雑節」。立春、春分などの二十四節気や、七夕、重陽などの五節句のような中国由来のものではない。
最近は節分といえば恵方巻きが定番になっているが、一昨年、売れ残った恵方巻きが大量に廃棄(約10億円分!)されていることが社会問題になった。
江戸時代の平賀源内発案・土用丑の日ウナギから、昨今の11月11日ポッキーの日までつらなるジャパニーズマーケッティングによる策略的全国普及だ。
博報堂の調査では今や節分に「豆まき」よりも「恵方巻」の方がした人の数の方が多いというから驚きだ。TVを使ったコンビニ・スーパーマーケットの洗脳力は凄い!
とはいえ、バレンタインデー、ホワイトデーなど販売促進を促す商業的イベントの中では、「恵方巻き」は数少ない貴重な「米」を使ったもの。まぁ、え〜ほうやろうってわけで、黙って食うもよし、笑って喰らうもよし⁈
2021年の干支は辛丑(かのとうし)で恵方は南南東。
暦(丑年とか)、時間(丑の刻とか)、方位(艮=うしとらの方角とか)、曜日(木火土金水とか)。陰陽(日・月)と共に日本人の生活にとっても密接なのが五行。
かの陰陽師安倍晴明が家紋とした五芒星にも、聖徳太子が制定した冠位十二階にも、そして日本最速で興行収入100億円を突破し、宮崎駿の「千と千尋の神隠し」の興行収入を超え、歴代最高興行収入を更新中の「鬼滅の刃」にも鬼を退治する「鬼殺隊」の階級や「5種類の基本呼吸」「1巻と最終巻の表紙」にも陰陽五行思想の痕跡か見受けられる。
[box06 title=”TAO塾リンク“]
●TAO塾メルアド taojuku@me.com [/box06]