今から34年前、長野県諏訪市の学育塾で働いていた。そして住所のあった諏訪郡富士見町で
「八八年八月八日八ヶ岳の八並びに集まろう・・・」
と、のちに国会議員になるミュージシャンの喜納昌吉ほかの呼びかけで日本版ウッドストックのようなイベント「いのちの祭り」(通称ハチハチ)が開催され、友人達とどっぷり参加した。
当時、世界的ベストセラーになっていた本が、ジェームズ・ラブロック博士の「地球生命圏ガイアの科学」。”ハチハチ”でも「縄文」と共に「GAIA」が明日を拓くキーワードの一つになっていた。
そのラブロック博士が先月末死去。
10年前、TAO retreat に宿泊に来てくれた映画「ガイアシンフォニー」の龍村仁監督のパートナーである龍村ゆかりさんの記事で知った。その日はちょうど博士の103歳の誕生日だったという。
「地球は生物の自己調節コミュニティである」という「ガイア理論」は、地球科学、生命科学、環境保護活動などに大きな影響を与えた。
しかし晩年、博士は「地球を温暖化から救う道は原発しかない。気候変動を生き抜くため原子力を最大限に活用しよう」という考えに至り、大手新聞の意見広告に大々的に取り上げられるようになる。
かつて、彼の本の翻訳を手掛けた星川淳氏と直接話をする機会があった。ラブロックやラジニーシなどのカリスマが残した光と陰の部分について苦笑する表情が今でも忘れられない。
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