今夜は中秋の名月ということで、ススキを飾り、母が作った月見団子、里芋、栗などを供える。中秋の名月は必ずしも満月とはならないが、今年は8年ぶりに美しい満月が輝いている。
昨年は、「苦界浄土」で水俣病を現代文明の病として告発した作家・石牟礼道子さんら支援者と共に水俣病被害者の人達が1994年設立した「本願の会」の勉強会に参加。熊本県立芦北青少年の家で海に沈む真っ赤な夕陽と煌々と輝く中秋の名月を見た。
「チッソは私であった」の著者・緒方正人さん、元熊本大学医学部長の山本哲郎さん、紙漉き職人の金刺潤平さん、紛争解決平和構築学の石原明子熊大准教授らと遅くまで語り合い、時に腹から笑い、時に心がシンミリとした。
さて、今週9月23日（木）より水俣病を題材にした映画「ＭＩＮＡＭＡＴＡ」が全国公開される。
水俣病患者の生活や原因企業チッソとの闘争の姿など撮影し、水俣病を世界に伝えた写真家ユージン・スミスを描いた映画で、主役である彼をあの「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジョニー・デップが演じている。私の友人もエキストラ参加で熱演⁈
また、来月10月3日（日）には約50年前に水俣の慰霊のために地鎮祭が行われた水俣市中尾山の仏舎利塔が、様々な困難を乗り越え落慶大法要を迎える。
御同行は一昨年スリランカの聖地スリーパーダで大変お世話になった日本山妙法寺の高島上人。式にはスリランカ大使も参列されるとのこと。
映画そして仏舎利塔落慶法要どちらもオススメです。
「チッソの責任、国家の責任と言い続ける自分をふと省みて、「もし自分がチッソや行政の中にいたなら、やはり彼らと同じことをしていたのではないか」と問うてみる。すると、この問いを到底否定しえない自分があるわけです。それは自分の中にもチッソがいるということではないでしょうか」（緒方正人）
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