TAO的パラドックス思考

何事も挑戦と失敗の繰り返しがあってこそ

1959年に発生した伊勢湾台風では、死者行方不明者5,000名という大災害となった。

そこで、気象庁は、台風被害を予防する目的で気象レーダーを設置することに!

そして、全方向にわたってレーダーの電波を遮らないということで、単独峰で日本最高峰の富士山の測候所にレーダー棟を増設することになった!(1964-1999稼働)

その時に採用されたのが、風、雨、雪、砂、氷、太陽光線などの自然環境からアンテナを保護するのに適したバックミンスターフラーのジオデシックドーム(直径9m)

このドーム完成までの建設の苦闘の様子は、石原裕次郎を主人公に映画化されたり、NHKの人気番組「プロジェクトX ~挑戦者たち~」の記念すべき第1回放送のテーマにもなっている。

ちなみに原作は、直木賞作家•新田次郎が、気象庁測器課長時代にこの建築に関わった実体験を元に、退職後に書いた本。

•••というわけで、今回の「手で学ぶ幾何学〜プラトン立体シリーズ」第20回目のテーマは「世界一高いところにあった富士山レーダードームを作ろう」

正20面体は全て同じ形、同じ大きさの20個の正三角形で作られるが、このフラードームは正三角形に近い三角形で細分割してつくる形。

紙を切り、折って作っていく中で、失敗を繰り返す生徒も多かったがフラーの言葉を紹介!

「何事も挑戦と失敗の繰り返しがあってこそ、身につくものだ。人間はあやまちからしか学ぶことができない。」(バックミンスター•フラー)

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