「波多野さん、フィンランドの国営放送が、今回、私の番組を作るために来日するのだけれど、そこに出演してくれませんか?」
思わぬ依頼を頂く。
私が1993-1994にアメリカの東洋医学、マクロビオティックの教育機関Kushi Instituteでスタッフをしている時に出会った日本人女性•倉富和子さん。
なんと、彼女は今やエストニアでは最も知られた日本人で、彼女の考案したオリジナルセラピーの「心導」は「Shindo」として北欧各地に広がっていて、今回、その創始者である彼女の生誕からこれまでの歩みで交流した人達へのインタビューを交えてドキュメンタリー番組にするとのことで、光栄にも私もその1人として選らんでくれたとのこと。
彼女と出会う前、私は健康雑誌の依頼で、世界的ベストセラー「スポック博士の育児書」の著者であるベンジャミン-スポック博士のインタビューする機会を得て、拙い英語ながらも、恩師の堀田俊夫先生そして川喜田二郎先生仕込みのKJ法を駆使して、記事にまとめて雑誌に掲載されたことがあった。
https://taojuku.xyz/梯子を蹴り落としなさい/
その後、そのスポック博士にオリジナルボディワークを施術されているという日本人女性として、彼女を紹介されたのだった。日本でも作家の竹村健一氏や上智大教授の渡部昇一氏、リクルート創業者の江副浩正氏など錚々たる人達が彼女を高く評価していた。
その後は、メールのやりとりだけだったが、2016年の熊本地震の際は支援物資を送ってくれたり、私の鎌倉での講演に参加してくれたり、「三鷹天命反転住宅」という不思議な住まいに招待してもらったりと交流。
インタビューの中で、彼女との出会いと交流、そして東洋哲学、東洋医学、日本の伝統食の素晴らしさについて話させてもらう。
またとないであろう国営放送のインタビューということで、ビシッと決めたかったが、英語でのインタビューということで、やっぱりブロークンイングリッシュでカマすしかなかった。(笑)
けれども、その名に反しミクロに硬直化し、社会性を失ったマクロビオティックを懸念する彼女に対し、what to eat(何を食べるか)と共にhow to eat(いかに食べるか)の大切さや、手段の目的化の落とし穴、独善排他的にならないホリスティックな観点で、「懐かしい未来食」、「食エコロジー」、「縄文の智恵」、そして、TAO retreatでの「食息動想環」の取り組みや彼女へのメッセージなどを話せたことは貴重で光栄な機会であった。
私たちの祖先である縄文人たちは、「身口意」つまり「身体」と「言葉」と「意志」が一致し、自然と共生していた。持続可能な社会を創る鍵は縄文にあり。
彼女の「心導=Shindo」はその身体知の礎になる!
17年前にアリゾナ大学医学部教授のアンドルー・ワイル博士がTAO塾に来られたときに、我が小国郷にある縄文の聖地「押戸石山」で彼の瞑想ワークとTAO塾が用意した食事で昼食したように、近い将来、彼女をそこに案内し、彼女の「心導」ワークとTAO塾の「懐かしい未来食」のコラボ企画をしましょうというという話で締め括った。
仲良くなった取材クルーの1人からフィンランドに是非と勧められた。私が、TAO塾で国際結婚のキューピット役で成功した3組のうち1人はフィンランド出身。いつか、彼の地での再会も待っているのだろうか?Only God knows😊
#フィンランド #スポック博士 #久司道夫 #倉富和子 #縄文 #三鷹天命反転住宅