この世の構造

小国郷の〈オモテとウラ〉の歴史探訪地元学

このところグッと冷え込む阿蘇ながら、天気は快晴。毎月第一金曜開催の小国町のシニアの皆さん10数名との地元歴史探訪ウォーキングの会。

母と共に、親戚のコトブキカメラ前の「青空市場」で、ストレッチ体操の後、殿町→南田→脇戸の万歩計にて8500歩の道を歩く。

道すがら、かつて栄華を誇った「有吉商店」「ふるてや」「雄国会館」「平野屋商店」などの栄枯盛衰話を聞かせて頂いたり•••

ある方の高校の先輩に「黄泉がえり」の著者•梶尾真治や、テルアビブ空港乱射事件の実行犯の岡本公三などがいるという話から•••

小国町にもかつて学生運動ど真ん中にいて加藤登紀子夫妻らと活動を共にした人や、ヒマラヤ遭難事故で死亡された人もいたという話の裏エピソードも•••

歴史の生き証人のシニアの方達に、町の表の歴史ばかりでなく、裏の歴史を聞かせてもらえるのも地元学の面白みの一つ。

日本の公共事業史に大きな影響を与えた松原・下筌ダムの建設反対運動(いわゆる蜂の巣城紛争)を主導した住民運動家の室原知幸などの足跡。

あるいは、竹熊宜孝先生、長尾和治先生、橋本行生先生らと熊大医学部同期で、同じく薬漬けの現代医学に警鐘を鳴らした室原博先生という医師が我が小国郷におられたことも、糾える縄の如く故郷の歩みの残すべき歴史の一コマに違いない。

良寛の「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」の句の趣は、単にパーソナルなものにとどまらず、マチやムラの地域の歴史にも当てはまるものだなぁと実感。

そんな感慨に耽ると「散る紅葉 残る紅葉も 散る紅葉」の句もまた違った心象風景を映し出してくる。

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