TAO的パラドックス思考

自分劇場に登場してくるスターという名の幻影

※2017年9月27日執筆

三谷幸喜の「わが家の歴史」全3巻を観る。昭和2年から昭和39年まで生きたある家族の心温まる物語。

私の父が生まれたのが昭和9年、私の妹が生まれたのが昭和39年。父と母が歩んだ激動の昭和を垣間見る思いで一気に観てしまった。

この物語の中で、黒澤明、吉田茂、美空ひばり、手塚治虫、力道山、糸川英夫、手塚治虫、遠藤周作、美輪明宏、榎本健一、山下清、長谷川町子、高倉健など、昭和を駆け抜けた実在のスター達が「通りすがり的」にこの家族と接触するという如何にも三谷的コメディなシーンが時折出て来る。

主演の柴咲コウさんの華やかで惹きつけるオーラも一際印象的だったが、そういえば、十数年前、私の人生にリアル柴咲コウが突然登場してきたことがあったことを想い出す。

東京で芸能人相手のヘアメイクも手がけている私の幼馴染の同級生がサプライズで、彼女と某有名歌手らと一緒に飲む機会を作ってくれたのだった。思いがけぬスター千一夜に、私のインタビュー魂がジワジワと出てきて色々話を聞かせてもらい忘れられない夜になった。

勿論美人ではあったが、正直、彼女に銀幕にみる煌めくようなオーラを感じなかったことを同級生に話すと、さすがはプロの眼で「それは、オーラのオンとオフのスイッチの切り替え次第なんだよ」との興味深い分析〜(笑)いや〜勉強になった!

流行歌も時代のスター達も、今生という自分劇場のシナリオを彩る絶妙な演出のBGMであり幻影的キャスティング⁈

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