TAO的パラドックス思考

【新薬にも漢方にも食養にも安易な信仰は禁物】

福岡で里親をしている妹が帰省。母と里子達を連れて親戚が営むシャクナゲ園に連れて行く。

2万本を超えるシャクナゲ。赤や白や桃色と様々な彩りで多くの人の目を楽しませてくれ、シャクナゲ話にも花が咲く。

しかしながら、シャクナゲの葉には利尿•強壮の薬効があると信じ、毎日お茶にして飲んでいるという話などを耳にすれば黙ってはおれなくなる。これは大きな間違い。そこには医学的根拠は存在しない。

誤解の原因は、どうやら漢字表記にあるようだ。シャクナゲは漢字で「石南花」と書くが、これを漢方薬の「石南(オオカナメモチ)」と混同したことに起因。

シャクナゲの葉はロドトキシンという痙攣毒を含む有毒植物で、摂取すると吐き気や下痢、呼吸困難を引き起こす可能性があると指摘されている。

民間伝承に数多くの先人の知恵が結晶化されていることは事実だが、漢方にも食養にも根拠なき虚伝が混在していることを心せねばならない。

ビッグファーマの作る最新化学薬であれ、民間伝承の自然由来の薬であれ、●●は●●に効くという安易な情報受け売りの思考停止には呉々も陥らぬよう要注意!

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