TAO的パラドックス思考

写真のチカラと詩のちから

銃撃されたトランプ氏が血を流しながら、真っ青な空にはためく逆さの星条旗を背景に、力強くこぶしを突き上げる写真が世界中を駆け巡っている。

この劇的な写真を撮影したのは、かつてピューリッツァー賞を受賞したAP 通信社勤務の写真家エヴァン•ビッチ氏。

彼がこれまでに撮影したという様々な写真の数々を、昨夜、ずっと眺めていたら、なんだか、気持ち悪い感覚になってきた。

こんな時は、雨にまつわる音楽を聞いたり、詩を読んだりするようにしている。

しばし、ゲーリー•スナイダーの詩に浸る。先月末、ハワイからセミナーリトリートに参加してくれた女性がTAO塾の書棚から「懐かしい〜」と取り出した彼の詩集。

学生時代、彼の詩を読んで、1994年には彼の勧める”ナナオサカキの詩を靴の中に入れての旅”をした(欧州無銭旅行)。奇しくもスナイダーもピューリッツァー賞を受賞している詩人。

果たして、この事件を機に、これからまた、どれだけの血が流されていくのだろう•••

リアルな悲しみを見つめると共に、花や樹や小鳥や魚や子供たちから離れずに、ひとつらなりのいのちを見つめていくことを忘れないでいよう。

「次の世紀あるいはそのまた次の世紀には谷間や牧草地がありり、うまくいけばぼくらはそこでみんなで平和に会えるという。やがてくるこのような頂を越え行くために きみたちにひとこと、きみたちときみたちの子どもたちに離れず花々から学び身はかろやかに」  (ゲーリー•スナイダー)

#トランプ #ゲーリースナイダー #ナナオサカキ #ピューリッツァー賞 #無銭旅行