深夜、玄界灘を出発し3時間かけて阿蘇小国郷へ戻る。杖立温泉の湯煙にひかれて、行きつけの米屋別荘で朝風呂。冷え切った体を芯から温めてくれる。熊本水害で泥出しに汗をかいた温泉も、今は美しい家族風呂に蘇り疲れた身体を癒してくれる。今年は幼馴染の同級生4人でこの宿に泊まり、ミシュラン受賞のオーナーシェフ河津順也さんの料理を堪能した時のことを湯船に浸かりながら思い出す。
その後、TAO塾毎月開催の多世代交流「和やか食堂」のクリスマスパーティー準備で1日中駆け回る。
途中、南小国町のきよらカーサで友人が主宰したフリーマーケットに顔を出す。古民家再生はじめ田舎の可能性を大いに引き上げているご河津洋英•希美枝さん夫妻。私も大変お世話になり、先日の満願寺の住民の人たち20名との「望年会」も楽しかった。
小国の人気コミュニティカフェ「縁や」さんでも小国高校生のイベントが開催され、TAO塾の卒業生らから電話をもらう。未来を担う彼らのチャレンジ精神を高く評価したい。若い世代が故郷の魅力を引き出すアイデアを出し合い、実行に移しているのは極めて素晴らしいことだ😄
今回のクリスマスパーティーは、私が中学3年秋、卓球の県中体、全九州大会を終え引退後出会った恩師•山田大蔵先生。私の人生の師匠•堀田俊夫先生と同じく多くの人が先生と呼ばず、大蔵さんと呼ぶ。稀代の哲人達を求めるのではなく、彼らが求めしものを、同じく求道し、不平不満文句ではなく、淡々と社会の一隅を照らす実践人のお一人なのだと思う。
地域のお祖母ちゃん達6名が、見事なチームワークで作った料理は最高だったが、今回は15時〜17時開催だったので持ち帰り。その替わり地元産の小豆で作るお善哉を皆で食べるが、おかわり希望が続出してXmasケーキなしのパーティーも「懐かしい未来食」で愉しめた!
大蔵さんの、サンタ姿に喜ぶ子供の目の輝きが嬉しい。急に大きな声で「ハイ!」と返事し、お手伝いをし始める!
やはり、教え育てる教育ではなく、学び育つ学育だ!
「はい」という素直な心
「すみません」という反省の心
「私がします」という奉仕の心
「おかげさま」という謙虚な心
「ありがとう」という感謝の心
学生時代に講演のバイトで美輪明宏さんの送迎をしたことがあったが、その時初めて、中学時代に大蔵さんに教わったこの言葉が仏教に伝わる「日常五心」であったことを知る。
小学校の頃、歯科治療でお世話になっていた麻生歯科の奥さんが大蔵さんの同級生ということで、2人してステージでコミカルに歌い踊る姿は感慨無量。
参加の30名を超える人達と、大蔵さんの親父ギャグに笑い、懐かしい歌を口ずさむ時間を大いに楽しんだ。
その後、「懐かしい未来食」研究家の天野朋子先生を熊本空港に迎えに行く車中、脳裏に流れる曲は、達郎でもユーミンでもなく、ジョンレノンでもマライヤキャリーでもなく、「小国セレナーデ」、「南北小国中学の校歌」だった♪♪
#山田大蔵 #恩師 #教育から学育へ #懐かしい未来食