コロナの影響で、留学の夢が断たれ、進路変更を余儀なくされた次男・遊然(ゆうぜん)。
4月に「息子へのメッセージ〜人生万事塞翁が馬」と題したメッセージを彼に届けたけれど
5月最終日の今日、新しいステージが決まり、第2弾を書くことに・・・
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今日は、大学編入試験の合格の報ありがとう!そして、おめでとう!
「くまのプーさん」ゆかりの憧れのカナダ留学が、地元「くまもと」大学への編入になるとは、まさか、去年の今頃は、思ってもみなかったことだろうけれど、自分のワクワクを実現する方向性の進むべき道が見えてきてよかったね!
人生には時々思いもかけない出来事が届けられることがある。そして、その後、思いもしなかった物語が展開していくこともあるんだよ。
遊然も、論語で知られる孔子の「十五にして学を志す」の言葉は聞いた事があるだろう。
「吾、十五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順う。七十にして心の欲する所に従えども、のりをこえず。」という有名なフレーズだよね。
お父さんの人生は、孔子大先生の理想とは大違いの「三十にして立つ」が漢字違いの「三十にして発つ」になったり、「十五にして学を志す」が反転して「五十にして学を志す」になったりと波乱万丈な歩みだなぁ(笑)。我ながらユニークな人生のシナリオを書いて来たものだとつくづく思うよ。冒険好きのお前もちょっとその血筋があるのかも知れないなぁ。
でも、「孔子」と真逆の見方をする「老子」だったら「人生に上下、勝ち負けなどない、なるようになる!」と喝破することだろう。
お前が小3の時に、小渕沢で開催されたサマーカンファレンスで、親子コラボのボディワークの講座をやり、その後、東京ディズニーランドに行った時のことを思い出したよ。朝から晩まで遊びまくって、最後の「くまのプーさん」では疲れ切ってウトウト。
お父さんが3人分の荷物を抱え、駅から結構な距離だったけれど、お前を背負ってホテルまで運んだのは兄ちゃんだったね。あの時、兄ちゃんは愚痴ひとつこぼさなかったよ。お父さんは、兄ちゃんの優しさ、たくましさに感動したよ。お前はいいお兄ちゃんを持ったなぁ。運動神経抜群で勝気のお前と正反対の兄ちゃんだけど、勝ち負け感のない超越した優しさを持っている!
お父さんは、兄ちゃんの名前を考える時に、学生時代に学んだ大森英桜先生の姓名判断ほか色々思案したけれど、結局、漢字の持つ力と音の響きを優先させ、桜沢如一氏の著書「千二百年前の一自由人」の主人公、伝教大師•最澄にあやかって澄悦(ちょうえつ)と名付けたんだ。
桜沢という人は面白くってね。マクロビオティックの創始者と呼ばれている人で、間違いも沢山しているとお父さんは思っているのだけれど、「私は、弘法の道ではなく、伝教の道を歩みたい」と、歳下でありながら、あの平安仏教のライバルでスーパースターだった空海に頭を下げて学んだ最澄をリスペクトしていたんだよ。
これからも、天真爛漫に自然と遊ぶであろうお前を見守る、澄んだ悦びに生きるお兄ちゃんの心根に学んでいってください。
「くまのプーさん」についての面白い本に、「タオのプーさん(原題The Tao of Pooh)というのがある。もしかすると留学先で読む日が来るかも!
タオは、老子のタオ、そしてTAO塾のタオだよ。
「プーの道でものごとを行う人には、こんなことがいつも起こる・・・。ものごとが、しかるべき時に、しかるべき形で起こってくるのだ。「こんなことが起こるはずはない」といって、違ったことを起こらせようと頑張ったりせず、状況の合わせてなるがままにさせておけば・・・。必要に応じて事が運ぶのだ。後になって振り返って言うだろう。「ああ、これでわかった。あれは、こういう事が起こるために必要だったんだし、それもまたこれが起こるためには起こらなければならなかったんだ・・・そして、たとえ全てを完璧に運ぼうと努力したところで、それ以上にはできなかっただろうし、本当にそれをしようとしていたら、全て台無しにしていただろうということに気づく」(ベンジャミン・ホフ著「タオのプーさん」より)
A•A•ミルンの「くまのプーさん」も、サンテグジュペリの「星の王子さま」も、ミヒャエル•エンデの「モモ」も、まるで禅のようなタオのような教えが詰まった洞察深い本だよ。しかも、エデュケーション(教育)とエンターテインメント(娯楽)が融合したエデュテイメントでお前好みだと思うよ!
お父さんの祖母ちゃんが癌で亡くなって以来、お父さんも30年以上、曲がりなりにも東洋哲学や東洋医学の「陰陽」を学んでいるので、昼があれぼ夜がある、夏が来れば冬も来る。山もあれば谷もある、「人生には上り坂もあれば下り坂もある」と分かっているつもりだった。
でも、わかったつもりになっているときに、ちゃんと天はまた思いもかけない宿題を配ってくれるみたいだよ。
人生は、上り坂、下り坂だけでない「まさか」という3つ目のサカが用意されているようだ。崩壊、別離、挫折、喪失、、、肉体と感情を持つ人間にとって、それは時にとても辛い思いをすることもあるけれど、人生に時より届けられる「まさか」をこれからも大事に受け止めて、例え面白きこともなきものも、面白がってみてください。喜べば喜びごとが 喜んで喜び集めて喜びに来る!昨年亡くなった女優の樹木希林さんも「おごらず、人と比べず、面白がって平気に生きればいい」と言ってたよ。
一見ネガティブに見える現象も、肥やしにも、糧にも、そしてネタにもなる!
お父さんの言葉で言えば「ハプニングはハッピーのタネ」!
不思議なご縁で知り合った古神道の先生がこんなことを言っていたよ。人生には上り坂、下り坂、まさかを受け入れた先には「弥栄(イヤサカ)」というサカが待っていると。面白いことをいうね♬
大学編入試験合格おめでとう!先日、東京のイケてる友人からお土産に「弥栄ビール」というのをもらったから、今夜、お祝いに飲もうかな?
最後に、お父さんが人生の帰路で出会ったジュン•アレフという人の詩を贈ります。
●TAO塾メルアド taojuku@me.com