TAO retreatの自遊の森に紫陽花を100本植える。杉を切り建物を建て、単一のモノカルチャーな林から、少しでも多様性のある森にしていこうとこれまで数千本の落葉樹•広葉樹を植えてきたが、サクラやシャクナゲやアジサイは長い期間、美しい花を咲かせ私たちの目を楽しませてくれる有難い樹。
一方、あの平家物語の冒頭、「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色盛者必衰の理をあらわす」に出てくる沙羅の木の花も、今まさに満開の時を迎えている。
しかし、こちらの方は青空に映えて咲き誇る美しい白い花の下、たくさんの散り落ちた花びらが雨土に汚れ朽ち果てようとしている。
そう、沙羅双樹の花（夏椿）は、毎年この季節にだけ咲きそして一日で散りゆく一日花。
生と死が同居する光景。
与えられた一日だけの生命を精一杯咲くその花に、古来、平家物語同様、多くの歌人が心打たれ、そのはかないいのちの諸行無常の理（ことわり）を詠ってきた想いに共感する。
ちなみにTAO retreat（標高約700m）の花の見頃は、以下の通り
⚫︎梅 1月15日〜2月末
⚫︎スイセン 3月10日〜4月10日
⚫︎サクラ 3月10日〜4月10日
⚫︎雪ヤナギ 3月10日〜4月10日
⚫︎ヤマフジ 4月15日〜5月10日
⚫︎エゴ 4月20日〜4月末
⚫︎シャクナゲ 4月25日〜5月20日
⚫︎ドクダミ 5月末〜6月末
⚫︎金糸梅 6月10日〜30日
⚫︎アジサイ 6月10日〜30日
⚫︎シャラ 6月20日〜6月末
⚫︎ヒゴタイ 7月15日〜8月末
⚫︎モミジ 9月20日〜10月末
⚫︎蝋梅 12月末〜1月末
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