この世の構造

2次元にも3次元にもなる世界地図で遊ぶ授業

支援学校の生徒達と「手で学ぶ幾何学〜プラトン立体シリーズ」第21回目は、以前ペーパークラフトで作ったバックミンスター・フラーのダイマクション地図の立体化を、磁石を使ったパズルで挑戦した。

地球を20枚の正三角形から成る二十面体に投影したフラーの「ダイマクション地図」。

これを、ロサンゼルスで活躍する若手デザイナーのブレンダン・レイヴンヒルが、フラー協会とのコラボで、マグネットを利用してダイマクション地図である「Dymaxion Folding Globe」につくり変えた。これにより、ダイマクション地図を2次元(平面)にも3次元(立体)にも容易に変容できる。

ダイマクション地図は、面積のずれや形の歪みが小さく、7つの海も1つの海につながって把握することもできる特色を持つ。さらに、積極的な意味で「正しい上方向」を持っていない。

フラーは、宇宙には「上」と「下」や「北」と「南」はなく、「外」と「内」だけがあると考えた。恒星と惑星の重力が、重力中心の方向という意味の「イン=内」と、重力中心から離れる方向という意味の「アウト=外」と把握し、他のほとんどの世界地図に共通する北を上、南を下に表現は文化的偏見に起因すると考えた。

まさに、TAO塾が説く幼児でもわかる「グーとパーの陰陽論」。「グー」の「う音」で内側に縮む力と、「パー」の「あ音」で外側に拡がる力の対立相補原理

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