哲学者•鎌田東二京都大学名誉教授との濃い二日間を過ごしたあと、先生から早速、南小国町にある磐座押戸石参拝のYoutubeビデオ添付のメールが届く。早速のアップロードそして、最後の締めがバク転というのも流石の自遊人!
今から35年前、1987年に愛する祖母の死がきっかけでホリスティック医学に出会い、大学時代に興味を持った東洋哲学に加え、東洋医学の世界を知った。
89年〜91年、鍼灸東洋医学の学校に通いながら、漢方の師匠が連載していた月刊誌の出版社水書坊でアルバイトしていたときに、鎌田先生の名前を知った。
93年アメリカに留学時、先生の「人体科学事はじめ」を読ませて頂いて以来、いつか直接お会いしたいと思っていた夢が、思いがけず実現でき、2007年アリゾナ大学医学部のアンドルー•ワイル博士がTAO塾を訪ねてきてくださった時のような「奇跡」を頂いた気持ち。
今回、興味深い講演に引き続き、対談トークセッションをさせて頂いたのも光栄だった。対談に先立ち、今後一緒に人生の遊びを共にしたいと申し出て先生という敬称でなく、さん付けで呼ばせて頂く許可をもらう。
ワイル博士の他、かつて出版社でバイトしていたときに出会った美輪明宏さんとの接点の符合も神の見えざる手だったのかも知れない。鎌田さんにとって常に疑い、裏返して、分析してみる健全なる批判精神の理性と瑞々しい感性の絶妙なバランスの原点は彼にあったのだ。
思考停止を生む学校、病院、教会という”装置”の弊害を感じてきた私にとって、鎌田さんの”説教”しない歩みは強く共感した。やはり、私の主治医が久住阿蘇であるように、彼にとっての主治医は富士山であった。
これまで読ませて頂いた十数冊の鎌田さんの本の中には、私がこれまで歩んできた共同体、エコロジー、農的暮らし、身体性、食養、紛争解決平和構築学などに対し、鋭い切り口を与えてくれた言葉の数々があった。
「超世間かつ超出家」「不追求の追求」「食べ物の階層」「対立と戦いを超える包越の道」等々、洞察深い様々な観点を授けてくれた。
知性と感性の振り幅の大きいバランス感覚、あふれる衝動と風狂的スパークは先月還暦を迎えた私にとって次なる一つの指標となった。
講演、対談の後の交流会では友人の誕生日を一緒に祝う乾杯の音頭も頂き、楽しい宴を共有、翌朝小川のせせらぎと小鳥のさえずりの中、朝食の食卓を囲めて心が弾んだ。
朝っぱらから、「ふんどし族ロック」に狂気し、川風呂で「裸のつきあい」、縄文の風吹く母の故郷の押戸石山で法螺貝のバイブレーションを全身で味わう。
不思議な不思議なご縁のつながりに感謝。
今回のコロナ禍でさらに露呈したグローバリゼーションの闇と、人類の歩むべき方向性。
政治権力や経済至上主義に魂を売らない、縄文のスピリットは、宮沢賢治がそうであったように、森や野原や風や月明かりに耳を傾ける”草木語問う(こととう)世界を生きること。
私の、五七調の講談のリズムとラップのライム話から、帰り際、次回は新平家物語をセッションしようと呼びかけられた。次なる再会は参加する一人一人が一芸を持ち寄ることになりそう!(笑)Come and join us!
「全ての武器を楽器に♬」
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