コミュニティ

熊日朝刊に慧眼の士•田中一彦さんの記事掲載

先月末、私が早朝ウォーキングで撮影した蜘蛛の巣について「見えないものが観える朝」と題し、

「朝の静寂が 鳥のさえずりや小川のせせらぎを際立たせ 冷たい朝露が 蜘蛛が紡ぐ透明の糸に白き色をまとわせる」

と拙い詩をFacebookに書いたところ、元西日本新聞記者の田中一彦さんから

「エンブリーの『須恵村』では、球磨盆地の朝を、「秋の夜は谷間に深い霧が立ち込め、朝の空気を冷やしクモの巣を銀色に変える。十時か十一時までには陽が当たって銀色の巣を乾かし、空気を暖める」と描いています」

とのコメントを頂き、エンブリーの素敵な言葉を紹介して頂いた。

田中さんは、日本の村社会を研究した米国の人類学者ジョン•エンブリー博士の著書『須恵村〜日本の村」の邦訳版に省略、誤訳、誤記などの不備があると指摘。このたび、長年の研究の成果として全訳本を出版された。

今朝、地元の熊日新聞朝刊を開くと田中さんの記事が大きく掲載されていた。

田中さんは、「原著は現象ばかりで分析が足りていないという批判もあるが、当時若い研究者だったエンブリーが先入観を抱かずに、自らの感性で書いているからこそ面白い」

と評価し、

「エンブリーは自発的、自律的に生きる上では共助が大切だと見ていた。世界的に自律した地域共同体が見直される今、『須恵村』には反グローバリズムにつながるヒントがある」と論じている。

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