TAO的パラドックス思考

Denkikanで映画「水俣」〜構造的暴力のテキスト

※2017年8月25日執筆

世界に有名な日本の都市は東京、京都•••。しかし、一方では広島、長崎、水俣、福島•••という説も。

大学時代、生まれて初めてドキュメンタリー映画というのを観た。それが土本典昭監督の作品だった。胸を突き刺すような強烈な印象だった。

その後も、小川紳介、原一男から最近ではマイケル•ムーア、鎌仲ひとみ•••と折々に観ている。森達也さんとは友人の紹介で一緒に池袋で飲みながら遅くまで飲んだことがある。その時、彼が話してくれた

「人というものは、何でも白黒つけたがるものだが本当はほとんどグレーゾーン。善悪も真偽も安易にジャッジするのでなくグレーのままに見続け事実に向き合う」という話が心に残った。

社会問題を扱ったドキュメンタリー映画は、エンターテイメント映画を観るのとは違って、時に目や耳を塞ぎたいほどの強烈にシビアな体験になる。しかし、この世の事実をしっかと見つめることが日々の暮らしの根っこに大きな影響を与える。

教条的原理主義、すぴりちゅあ〜る幻想、ゆ〜とぴあ幻想、大衆操作プロパガンダ•••等の思考停止の罠を見抜く眼と不屈の肚を養ってくれる教材になる。

11月久しぶりにDenkikanに足を運んでみよう。

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