TAO的パラドックス思考

医食農同源〜ひとつらなりのいのちの食卓

北里大学医学部に通う学生と、朝から農作業で草刈り。刈り払い機も初挑戦。Tシャツがグッショリ濡れて絞れるくらいまで汗をかく。

昨日、川湯で「裸のつきあい」をした日本一周挑戦の大学生からTAO retreat & cafeに行きたいとの連絡。シャワーを浴びて一緒にランチ会食することに。

しかし、そこに農作業巡回の北里大学の先生達が合流。6年前にお会いした法医学•生命倫理の齋藤有紀子先生と「こうなったら皆で食卓を囲みましょう」ということに。

ジョンズ・ホプキンズ大学に留学経験のある先生もいたことで、次男が留学後、少しお世話になる国立衛生研究所(NIH)の話や、アメリカにおける医療訴訟や紛争解決のメディエイターの話で盛り上がる。

TAOリトリートに何度か来られた北里大学医学部出身の女医さんとNHK職員ご夫妻の話から、「何科の医師になるかを選択する時の経済的観点」という中々聞けない業界話まで赤裸々に話してくれる先生もいて医療社会学的興味のある私は質問の嵐になり気がつけば1時間半を超える滞在に!

医療や教育における病院や学校という社会的装置が根源的に持つ限界性を見つめていくことは、人類の次なるステージに入るための必須要件に思えてならない。

農作業に汗した1日を一緒に温泉で振り返り、就寝前に彼から「医者としての専門性を深めていく中で、迷いが生じたときには、またTAO塾に来たいと思います」という言葉をもらった時はとても嬉しかった。

今回、フレッシュな知性と感性を持った「医者の卵」と食農体験を出来たことは、未来を照らす一筋の光となった。彼なら金に魂を売る医師にはならない。きっと、彼のお父さんと登山で培った身体性がその生命観のベースを作ったのだろう。

#北里大学 #裸のつきあい #医療社会学 #構造的暴力 #イリイチ #専門家支配 #小国町 #紛争解決平和構築学 #医療紛争 #メディエーター #変容としての病気と紛争 #医食農の構造的暴力装置